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誰も愛せない

第1章 予感…

すると坂上が…
「中谷主任…香奈ちゃんに優し過ぎません?」
自分にも優しくしろっとばかりの口調で言った。

当たらぬ神に祟り無しってヤツだよ。
ああいう子は大人の対応に限ると
思いつつも。

「紳士だから、レディには優しいんだよ」
っと祐一は笑いながら答えた。

朝のたわいもない会話で時間は過ぎて行った…

喫煙室から同期の三上(三上 誠一30歳)が出て来た…
「中谷!おはよう!」
三上は軽い口調で挨拶した。

「おうっ!おはよう!」
祐一も軽い口調で返した。


「今日の会議、本社の営業本部長が来るらしいぞっ」
三上は少し緊張した面持ちで語った…

そんな事知ってるよ。
昨日、直々に電話貰ってこっちはプレッシャー
掛けられてんだよ!
って言えないけどっと思いながら。
祐一は気にしてない様子で…
「神野本部長が来るんだ〜、例の件で状況確認てとこだろっ」

「問題は解決したのか?」三上が驚きながら訪ねると…

結構苦労したよ。あの予算で納得させろだなんて
無茶振りも良いところだ、まったく。
でも、こいつに弱味を見せたら足元すくわれる
からそんな事は言えないけど。
「ああっ解決したよ」祐一は軽く答えた。

「そっか〜」三上は呆気にとられた様子だった…


しばらくして、支店長が本部長と一緒に出社して来た。

「おはよう!ご苦労様!早速、会議を始めるから会議室に入ってくれ」
神野本部長はそう言うちと会議室に入った…

早速、会議かよ…せっかちなおっさんだ。
まぁ、その分早く終わるとありがたい。
そんな事を思いながら祐一も会議室に入った…

そして…営業会議は始まった…


会議は何事もなく終わった…

「お疲れ様でした」支店長の三木が本部長を送り出す。
振り返り「この調子で頼んだよ!」そう三上に声を掛け支店長室に入って行った…

三上は誇らし気に「はい!」と答えていた。
そして…三上は外周りに出て行った…

何か最近支店長と三上は怪しいんだよなぁ
どうせ、出世願望の強い奴らだから
その辺でタック組んだのか?
まぁ…俺に危害が無ければ問題無いか。

「中谷主任!飯行きましょう」坂上が暑苦しく言い寄って来た…
暑苦しいなホントッ…
こいつ脳ミソまで筋肉みたいだなっ。
でも…憎めない奴だよっと思いながらも。

「飯にするかぁ潤!」
二人は何を食べるかで揉めながら
出て行った…

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