幼馴染みと俺
第4章 京都1日目
愁「圭ー大丈夫かー?」
完全にのぼせている圭をうちわであおぐ
圭「…気持ち悪い…」
愁「飲み物は外に行かねーとないしな…。ちょっと待ってろ、着替えて買ってくる」
急いで着替えを済ますとロビーにある自販機まで水を買いに行く
幸いなことに温泉とロビーはそれほど離れていなかった
買って戻るとまだ全身真っ赤にしている圭が壁にもたれていた
愁「水買ってきたぞ。飲めるか?」
蓋を開けて渡すものの手元が怪しい
愁「たく、飲ませてやるからちょっと上向け」
大人しく上を向く圭の口に水を入れてやる
愁「さっきよりはましになったか?」
圭「んー…だいぶ」
愁「よし、なら浴衣に着替えて涼しいとこ行くぞ」
圭「着替えさせて」
のぼせてまだとろーんとしている目でこちらを見てくる
愁「お前なぁ…。今日だけだからな」
圭を立たせて着させようとしていると
龍「はいそこまでー。愁の独り占め終わり」
湊「着替えなら俺が手伝ってあげるよ」
郁「愁は着替えてんだから外で待っとけ」
愁「は?ちょ…!」
突然出てきたかと思えば強制的に外へと押し出される
なんなんだよあいつら!!
不満に思いながらも外で待つこと5分
みんなが浴衣に着替えて出てきた
圭を見ると顔は多少赤いが普通に歩けているので大丈夫みたいだ
時計を見るとちょうど夕食の時間だからそのまま晶さんに言われた部屋に行くことにした
部屋に入ると既に晶さんが来ており机には料理が並んでいた
晃「あ、兄貴温泉入れなかったのか」
晶「色々してたら時間なくてな。食事が終わってから行くことにした」
湊「先生も大変なんだね…」
晶「大したことないって!それより、明日は観光もしつつ本来の目的どおりカメラを持ってもらうからなー」
「「「はーい」」」
そのまま明日の予定をざっと聞いた後、俺達は目の前のごちそうをほおばりながら賑わっていた