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果てない空の向こう側【ARS】

第11章 果てない空の向こう側(智)

吐き出した煙は、高い空まで届いて雲になりそうだった。

智「空は広いな…。」

和「広いけど、つながってるよ。」

智「俺、やれんのかな…。」

和「それは知らないよ。」

和也が、また深く煙を吐き出した。

智「お前、いつの間に煙草おぼえた?」

和「ストレスたまんのよ。仕事も住み込みも。」

智「たまるって…。 そういや、もうヤッたのか? リリーちゃんと…。」

和「ヤろうとした時に、あんた踏み込んできたじゃん。未遂だよ。」

智「そりゃ悪かったな…。」

あの時は、“リリーは高校生だからヤる訳ない”とか言ってたくせに、結局ヤる気だった訳か…。

智「うらやましーなぁ。」

和「なんか言った?」

智「なんでもねぇよ。」

俺たちは、煙草を吸い終わると、釣り道具を片付けた。

自転車にまたがって帰る途中、ラーメン屋に寄った。

ラーメンに餃子と半チャーハンを食べた。

再び自転車にまたがって、家まで帰った。

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