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ディアブロ☆~共同生活約150日~

第11章 創立記念パーティー




(わぁ…広い。

しかもいたるところに

有名人が…。)




会場はホテルの式場だった。



一応テーブルは決まっていたが

立食パーティーのようだった。




私は多田さんの隣を位置どり、

多田さんと挨拶に回った。



今日は新人マネージャー

という設定だった。





偉い人の挨拶も終わり

みんなそれぞれ食べ物を

取り分けたり、食べたりしている。





「須藤さんも食事にして

大丈夫よ。

見張り、欠かさないようにね。」



『わかりました。』





私は多田さんに言われ

食事を取り分けに行こうと

テーブルを離れた。







「あれ?見かけない顔だけど

新人の歌手さんかな?」




私が食事の前で

立ち止まっていると

ふわっと肩を抱かれ

声をかけられた。




振り返ると、長身に

整った小顔の

見知らぬ男性だった。




『あ…いえ、私は

新人のマネージャーでして…』



「まじかよー。うちの会社

こんな可愛いマネージャー

いたのか~。

今研修中って感じ?

研修終わったら俺の

マネージャーやってよ。」



『あ…いや…あの…。』



「えー。だめー?」





(ちょっと…近いんですけど。)




「そうだ。外の庭園見た?

めちゃくちゃ綺麗だよ。

中暑いし外行かない?」



『いや…ちょっとまだ

挨拶が…』



「いーから。」



『ちょっ…。』





私は半ば強引に

知らない長身の男性に

会場から引きずり出された。





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