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ディアブロ☆~共同生活約150日~

第11章 創立記念パーティー



『あ…あの…庭園は…。』



「…。」




見知らぬ男性は出口とは

反対の方に私の腕を

引っ張って行き

気づいたら裏の

エレベーターホールまで

来ていた。





「上に部屋とってるから

そこでゆっくりしよ?

食事運んで来てくれるし。

色々教えてあげる。」



『ぃゃっ…ん…』





その男性は抵抗する

私の唇をふさいだ。





「悪いことはしないって。」



『やめてくださいっ…』



「言うこと聞けないの?

上にチクっちゃうよ…」





(誰なの…この人。

やだ…誰か…。)






「須藤さーん!」




廊下の向こうから

私を呼ぶ声がした。




「須藤さん!」



『は…はい!』





角を曲がって水輝くんが

私を呼んでいた。





「あ…内田さん。お久しぶりです。」



「あぁ。」



「須藤さん、部長が探してましたよ。

さっき会場出たの見かけたから

追いかけてきました。」



『わざわざすみません。

失礼します。』





私は内田さんと呼ばれた

その人にお辞儀をして

水輝くんとその場を後にした。





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