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隣人は狼系男子っ!

第2章 新学期で新生活

「それにしても立派なお庭。綺麗なお花もたくさんあるし、きっと大家さんは素敵な奥様! って感じの人なのかも」

実は、ひなのはまだ大家と直接会っていない。

アパートの契約は、不動産屋を仲介していたし、母親がほとんど手続きを済ませてくれていた。

ひなのが知っている情報は、アパートのすぐ横に大きなお屋敷があって、そこが大家の家であるということだけ。

大家がどんな人なのかを想像していて、あることを思い出した。

母親が大家に挨拶へ行ったが留守であったため、あとでしっかり菓子折りを持ってしっかりと挨拶をするよう言われていたのだ。

「そうだ、あとでご挨拶いかなきゃ! けどその前に……」

ひなのは、買い物カバンに財布と鍵を入れて部屋を出た。

まだ部屋の中に、生活で必要なものがそろっていなかったし、近所を散策がてらスーパーへ買い出しに行こうと思ったのだ。

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