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隣人は狼系男子っ!

第2章 新学期で新生活

この辺は、住宅街のようで見渡す限りスーパーや商店街のようなものは見当たらない。

「とりあえず、駅前まで行けばどうにかなるよね!」

住宅街を抜けて、駅前まで歩く。

駅前に近づくにつれて、行き交う人も増えて賑やかになっていく。

しかし、駅前には飲食店や薬局、携帯ショプなどはあったが、お目当てのスーパーは見当たらなかった。

どうやらスーパーは駅前から離れた場所にあるようで、ここからまた少し歩かなくてはいけないようだ。

ひなのは迷ったが、自分の住む街をもう少し散策したい気持ちもあったし、どのみちスーパーには今後も通うことになるから、行ってみることにした。

駅前の大通り沿いを歩いて向かう。

アパート付近の静けさからは想像もつかないほど、思いの外交通量が多い。

しばらく歩くと、大手スーパーの看板が見えてきた。

「あ、あれだ!」

目的地がようやく見えた喜びから、思わず駆け出す。

ひなのはこれから起きる事態をこの時はまだ知る由もなかった。

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