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思春期なのです。

第2章 やばくないっすか

どうも、花田亜紀です。訳あってひとり暮し、通信制高校だから学校は週に一回だけ。生活費から学費まで全部自分で払うために学校の日以外はバイトに明け暮れています。
今日も9時から17時まで働きくたくた。更衣室でのそのそと着替えていると携帯がピロンと鳴った。愁からRINEだ。

『母さんが煮物作りすぎたから食べにきてほしいって』

愁のお母さんこと愁ママは、料理が好きでよく大量につくる。そんなときは必ずあたしも呼ばれるんだ。

『たべるたべるー!バイト終わったから今いくね』

バイト先から愁の家まで電車で30分かかる。今出れば丁度夕飯時だろう。鼻歌を歌いながら店を後にした。

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