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思春期なのです。

第2章 やばくないっすか

「いらっしゃい、亜紀ちゃん」

扉を開けて優しく笑うのは愁ママ。ほんのり夕飯の匂いをまとっている。お邪魔しますと笑い返すと家に招き入れてくれる。ご飯の匂いがいっそう強くなった。

「もう少しでできるから待っててね」

「はーい」

リュックを椅子においたとき、ソファーに座る愁がみえた。ぼーっとテレビを観ている。その背中にそーっと忍より…

「わっ!」

「…っ!」

どんっと肩を叩いてみれば、愁の細い体が跳ねた。面白い。

「よっすよっすー 元気してた?」

「いきなりおどかすな…元気だったよ」

ケラケラ笑うあたしと呆れ顔の愁。あたしたち幼馴染はいつもこんな感じ。

「ご飯できたわよ 運んでちょうだい」

「了解!」

できたてほかほかのご飯達を並べていく。筑前煮にだし巻き玉子、豆腐とワカメの味噌汁と白いご飯。なんて美味しそう。

「いただきまーす!」

しっかり手を合わせたあと、熱々の味噌汁を口に含んだ。

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