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廃屋的B少女

第4章 魚屋

初体験、贅沢を云へば多少遺憾な点はある。鼻の効かないワタクシでもニンニクと魚の腐った匂いは臭いと思う。「ワタクシのお尻を触って何か慰みになる事があるでせうか?」と訊くとオジサンは「お嬢さん、それは間違つているよ、君のやうな美しい顔立ちのお嬢さんのケツを触れた男は幸せになれる」と早口で陳腐なお世辞を口走った。

そして案の定、ワタクシを狭い路地裏の自販機の物陰に連れ込むと、魚屋のオジサンは鼻息も荒くケツを愛撫し、襞スカートの裾を捲り、純白のブラウスのボタンを上から一つ一つ外して裸にした。見頃に熟した乳房は
(プルンと)弾んで左右に張り出して、魚屋のオジサンの狂気の光を宿した目に性的誘因子と化して映る。そして破瓜期の娘の鮮烈な裸身の造形の至妙に感嘆し、驚嘆したのであろう魚屋のオジサンと全裸の少女と様々な人々の意識とが混じり合う一種の異様現象が発生した。魚屋のオジサンは他でもない私の正常な性的羞恥心を奪って満足気な様子で突然かつ云ふ事を云ひ出した。「儂の家迄裸で歩け」と云ふのである。AV通の魚屋のオジサンと云う他愛もない家畜は兎も角こんな遣り方をした。

街角全裸露出徘徊、好奇心と云う依りは寧ろ見聞を広めようと思って企てたのである。そこでオジサンの願いを拒むでもなく自分迄珍しい見世物を衆人環視の中で初披露したいと思つた。続く(○。)っ)(///∇///。)。

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