
16才の初恋
第7章 活躍
姫「あのね、あんたらの本田も確かにすごいけど、あたしらの美紀は、この間の【春の新人音楽祭】で120人中5人しかもらえない優秀賞をとったんだから!」
「おぉー!」
「美紀ちゃんもすごい~。」
姫「ちょ、姫華!」
姫華と菊田くんは、もはや周りなんか気にしていないようだ。
二人の間に火花が散っている。
淳「美紀、すごいね~。」
『え?淳の方がすごいと思うけど。』
淳「えー、俺なんかぜんぜんダメ。先輩の足下にも及ばない。でも、俺美紀の演奏聴いてみたいな。」
『私も淳の試合見てみたい!』
淳「マジ!来週試合があるけど、見に来る?」
『行く行く!じゃ来月ピアノのコンテストがあるんだけど、きてくれる?』
淳「行く、絶対行くから。よーし、美紀にいいとこ見せんのに練習がんばんなきゃな。」
『私も。』
