
男子校の恋愛事情
第4章 研修中の苦悩
二人とも風呂に入り、遅めの晩飯を食べ終わるとリビングのソファーでゆっくりしていた
もちろん風呂は別々に入ったからな!
テレビをつけると深夜ということもあってか、ちょっとえっちなドラマが放送されていた
急に気まずいと感じた俺はチャンネルを変えようとリモコンに手を伸ばした。その手は先輩によって阻止されたけど
「え、なに先輩このドラマみたいの?」
「ドラマ自体は興味ない。雰囲気づくりに必要だろ」
雰囲気づくりに必要ってどういう意味…
頭にはてなマークを浮かべながら考えていると、いきなり腕を引かれ先輩の足の間に座らされる
「うわっ!ちょ、先輩いきなりはあぶな…んんっ」
振り向くとそれを狙っていたかのようにキスされる
そのままソファーにゆっくり押し倒される
止むことなく降り続けるキスの雨
…てか、ずっと思ってたんだけど先輩キスめちゃくちゃ上手い
触れるだけかと思いきや舌入ってくるし、しかも絶妙なタイミングで。たまにペロっと舐められるとなんかキュンキュンしちゃうし!
あと、先輩はキスするとき唇をはむはむするから食われてる感半端ない
1度好きって認めると、好きという気持ちが溢れていちいちドキドキするから心臓に悪い
「…晴斗先輩…好き」
「!ばっ…お前不意打ちは卑怯だろおおぉぉぉ(抱きたい抱きたい抱きたい抱きたい抱きたいでも我慢んんん!!!!)」
そう言って先輩は……撃沈した
「先輩?…そろそろ寝よ?」
流石に眠い…明日学校なくて良かった
むくっと先輩は起き上がると俺を抱えてベッドまで運ぶ
世にいうお姫様抱っこというやつか
すぐそばにある先輩の顔。横顔も本当綺麗だなーと思いながら、頬目掛けてキスしてやった
「なっ…!」
わあー先輩真っ赤じゃん
ベッドに降ろされて2人で布団に潜り込む。少し狭いけど先輩にくっつけるしいいか
横に転んでいる先輩に抱きつき、顔を首筋にもっていきスリスリしてみた
「翔空…お前が可愛いのは分かってるから一旦ストップ。俺がキュン死する」
「んーじゃあ今日は寝る」
すっと離れ何事もなかったかの様に目を閉じて眠りにつく
「は?ちょ…。急に甘えてきたかと思えばすぐに離れるって、お前は猫か」
そうつぶやくと翔空の額にキスをおとし自分も眠りについた
