テキストサイズ

なぜ?

第17章 悪夢

「ジュノちゃん。」
俺がやっと名津子を落ち着かせた時、ジョディがやって来た。

「名津子はどう?」
「ジョディ…やっと落ち着いて寝たところ…」
「そう…」

俺は名津子の頭を撫でながら、ドアに凭れかかるジョディに言うともなく話し出した。
「名津子、自分が汚いって。だから触るなって。俺、名津子が汚いなんて思ってないのに。いくら言っても聞いてくれないんだ。」
「…」
「名津子がレイプされたのは、俺のせいなんだ。俺さ、アリエルでアイツに名津子への伝言を頼まれたんだ。でもさ、俺、その時には名津子のことが好きで、アイツが名津子に告白しようとしてるって思って、名津子に伝言を伝えなかった。」
「…」
「俺と住んでる名津子を見て、許せなかったんだろう。名津子をレイプすれば、名津子も俺も傷つけれるって、思ったんだろう。」
「…」
「アイツの望みどおりだよ。名津子は俺に触られることすら拒否だよ。」

「…ねえ、ジュノちゃん。ジュノちゃんも名津子が汚いって思ってる?」
「思うわけないだろ。俺のせいでこんな目にあったのに。名津子はどこも汚くなんかない。」
「じゃあ抱ける?エッチできる?」
「…うん。名津子がイヤじゃなければ。でも、触らせてもくれなければ、それもできない。」
「他のオトコに、しかも自分も知ってるオトコにされてんのに?」
「関係ない。名津子が自分の意志でやったんなら、無理だけど、これは無理矢理だ。」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ