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なぜ?

第17章 悪夢

ジョディが何かジャラジャラ音をさせてる。
「はぁ~!重かった!」
ドンと俺の横に置かれたボーリングの球ような大きな鉄の塊。
それにはチェーンが付いてて、その先に輪っかが付いていた。
足枷?

「何これ?」
「見てのとおり足枷よ。ジュノちゃんが名津子とはエッチできないって言ったら、持って帰らないと行けないから、どうしようかと思ったわ。」
「何で?意味がわからない。」

「あのねジュノちゃん。記憶の上書きって知ってる?嫌な思い出を楽しい思い出で塗り替えるの。例えば嫌いなピーマンも調理方法を変えて食べれるようにするとかね。」
「…」
「名津子の記憶、上書きしてやって。かなり強引だけど。上書きできるのは、ジュノちゃんだけよ。テギョンたちに上書きされたくないでしょ?」
「そりゃあ…で、この足枷は?」
「逃げられないように監禁するのよ。一種の洗脳ね。」
「…」
「テギョンたち公認で1日中名津子と好きなだけエッチできるのよ。じゃあ、私は寝るから、お願いね~!」

それだけ言い捨てて、ジョディは部屋から出ていった。


記憶の上書き。
アイツとやった記憶を俺とに塗り替える。
名津子を洗脳。

正直、そんな名津子の気持ちを無視するようなこと、やりたくない。
でも、やらなければ、名津子は忌まわしい思い出に囚われたまま。

俺で塗り替える。誰でもない俺で。


俺は名津子を裸にし、自分も裸になると、名津子の片足に足枷をはめた。
ベットに入り、名津子を抱き寄せた。

ごめんな名津子。

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