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なぜ?

第17章 悪夢

下を見ると、一生懸命フェラをする名津子が見える。
ぺニスを咥える顎が厭らしく動く。

「名津子。」
名前を呼ぶと、俺のぺニス越しの目が開いた。
目が「何?」と訊いてきてるようだ。
「気持ちいいよ。」
また目で「うん。」と返事をしたように思えた。

俺はクンニを止めて、名津子がフェラをする姿を眺めた。
俺の尻を撫で、その腕を尻から前に廻し、睾丸を撫でた。
いつも以上に気持ち良かったんだが、何だかさっさと終わらせようとしてるような気がした。俺に気持ち良くなってほしくて一生懸命なのはわかってるんだが、
名津子が風俗嬢のように、義務的にやってるような思いが湧いた。

無理矢理と言えど、他のオトコに足を開いたオンナ。
そんなことが頭を過ると、萎えてしまった。

俺は名津子の口から萎えたぺニスを抜き、起き上がった。
「どうしたの?」
不安そうな顔で俺を見上げる名津子。不安そうで泣き出しそうな顔。
愛しいオンナにそんな顔をさせてるのが申し訳なくて、名津子を抱き上げ膝に乗せた。

「ごめん。萎えちゃった。」
「ううん。気持ち良くなかった?」
「違う。スッゲー気持ち良かった。気持ち良すぎるぐらい。」
「じゃあ…」

俺は名津子を腕に閉じ込めて、正直に言った。
「俺さ、名津子の記憶の上書きをしようと思ったんだ。」
「上書き?」
「うん。アイツにレイプされた記憶を俺で上書きしようと。でもね、フェラする名津子を見てたら、俺の方が記憶の上書きが必要なのかなって。何か、名津子が風俗嬢に見えたんだ。誰にでもそういうことすんだろって。」
「…」

怒ったか?さすがに風俗嬢は言い過ぎたか?
「…ねえジュノ。何か勘違いしてない?」
「勘違い?」
「あなたが私を選んだんじゃない。私があなたを選んだのよ。」
「え?」
「私のこと好きでしょ?抱きたいでしょ?だったら、さっさとこれ勃ててくれない?」

名津子は俺の萎えたぺニスを掴んだ。
「ん…」
「私がしたい時には、とっとと勃ててよ。他のオトコんところいくわよ。」
「…!!」

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