
なぜ?
第3章 変化
名津子からの連絡を受けて俺たちはログハウスの外で待っていた。
ジュノの部屋には医者が待機している。
後は、名津子が無事にジュノを連れて帰ってきてくれるのを待つだけだ。
ドスン、ドスン…
なんだこの地響きは?
「名津子だ!」
「えっ?!どこっ!姿見えないけど?」
「ガブリエルの足音です。……アイツ、相当とばしてんな。」
「馬ってこんなに地響きするもの?」
「ガブリエルですから。1トン以上あります。」
「1トンっ?!」
あの小ささでそんなに大きな馬に乗ってたんだ。スゲーなアイツ。
俺が感心している間に、どんどん地響きは大きくなり、黒い大きな塊が見えた。
近づくにつれ、シルエットがハッキリしてきた。
名津子だ。後ろにジュノもいた。
「ジュノ!ジュノ!」
戻ってきた。
…のだが、あまりの馬の大きさにビビってしまい、イマイチ近づけない。
ワゴン車ぐらいあるよな?馬だよな?
「ただいま。ジュノさん連れて来ましたよ。」
「うっうん。」
「………?あっ、大丈夫です。ガブリエルは噛んだりしませんから、
安心して近づいて下さい。」
「…了解。」
「ジュノさん、寝ちゃってるんです。そのまま運んでもらえますか?」
「ああ。ありがとう、ジュノを助けてくれて。」
「いえいえ。当たり前のことです。気にしないで下さい。」
俺たちがジュノを降ろしたのを見計らい、名津子はポンと飛び降りた。
同じ高さに立ってみると、ホントに小さい。
俺たちの肩より小さい。
こんなに小さいのに、どこからその勇気は出てくるんだろうか?
「さあ!早くジュノさんを運んで下さい!」
「ありがとう!」
俺はジュノを抱き抱えホテルに急いだ。
「亮ちゃんもありがとう。私を信じてくれて。」
「名津子。よくやった。お疲れ様。」
「ありがとう。ホント、無事に見つかって良かった!」
「そこでだ、名津子。俺はオマエに色々言いたい。」
「?……なに?」
「とばし過ぎだ!それに………」
「ごめんなさいっっ!」
ホテルに戻ってしまった俺は、その後名津子が亮介にガッツリ怒られたことは知らない。
ジュノの部屋には医者が待機している。
後は、名津子が無事にジュノを連れて帰ってきてくれるのを待つだけだ。
ドスン、ドスン…
なんだこの地響きは?
「名津子だ!」
「えっ?!どこっ!姿見えないけど?」
「ガブリエルの足音です。……アイツ、相当とばしてんな。」
「馬ってこんなに地響きするもの?」
「ガブリエルですから。1トン以上あります。」
「1トンっ?!」
あの小ささでそんなに大きな馬に乗ってたんだ。スゲーなアイツ。
俺が感心している間に、どんどん地響きは大きくなり、黒い大きな塊が見えた。
近づくにつれ、シルエットがハッキリしてきた。
名津子だ。後ろにジュノもいた。
「ジュノ!ジュノ!」
戻ってきた。
…のだが、あまりの馬の大きさにビビってしまい、イマイチ近づけない。
ワゴン車ぐらいあるよな?馬だよな?
「ただいま。ジュノさん連れて来ましたよ。」
「うっうん。」
「………?あっ、大丈夫です。ガブリエルは噛んだりしませんから、
安心して近づいて下さい。」
「…了解。」
「ジュノさん、寝ちゃってるんです。そのまま運んでもらえますか?」
「ああ。ありがとう、ジュノを助けてくれて。」
「いえいえ。当たり前のことです。気にしないで下さい。」
俺たちがジュノを降ろしたのを見計らい、名津子はポンと飛び降りた。
同じ高さに立ってみると、ホントに小さい。
俺たちの肩より小さい。
こんなに小さいのに、どこからその勇気は出てくるんだろうか?
「さあ!早くジュノさんを運んで下さい!」
「ありがとう!」
俺はジュノを抱き抱えホテルに急いだ。
「亮ちゃんもありがとう。私を信じてくれて。」
「名津子。よくやった。お疲れ様。」
「ありがとう。ホント、無事に見つかって良かった!」
「そこでだ、名津子。俺はオマエに色々言いたい。」
「?……なに?」
「とばし過ぎだ!それに………」
「ごめんなさいっっ!」
ホテルに戻ってしまった俺は、その後名津子が亮介にガッツリ怒られたことは知らない。
