無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

撮影でとある島に来た。
ここで年末に発売するアルバムの写真撮影をするために。

この島。実は世界的な有名企業アリエルが所有する島だ。
アリエルはここで有機栽培した野菜を使ってサプリメントなどを作っている。

島には広大な農場と関連する工場、大きなゲストルームとしてのホテルなどがある。
徹底して管理された自然の美しさがあった。





「今度のアルバムの写真撮影。どこがいい？」
ある日、マネージャーがついでって感じで訊いてきた。

「え、なに？俺らで決めていいの？」
「ああ。明日までに決めといてくれるか？」
それだけ言うとマネージャーはどこかに行ってしまった。

後に残された俺たちは、早速話し合うことに。
と言っても、そうそう希望が一致する訳もなく、平行線を辿る。

しかし、１個だけ共通した希望。
ファンやマスコミの目を気にせずにのんびりしたい。
俺は、それを翌日マネージャーに伝えた。

「ＯＫ！良いところがあるんだよ！早速交渉しとくから！」
何だろう、この胸騒ぎは？
あの腹黒悪魔が笑顔とか。

その時は気のせいだとやり過ごし、忙しいスケジュールですっかり胸騒ぎは忘れていた。