
なぜ?
第2章 出会い
数日後 滅多に見せない笑顔のマネージャーがスタジオに現れた。
「おい!撮影場所決まったぞ!」
「マジ?どこっ?」
「アリエル島だ!」
「………どこそれ?」
全員知らない島の名前を言われ、疑問しか浮かばない。
「なんだオマエたち、知らないのか?」
どや顔でマネージャーが説明を始めた。
「アリエルって会社は知ってるよな?あのサプリメントの。
その会社が所有する島だ。良いところだぞ~。
何せ関係者しか入れない島だ。マスコミに追われることもなければ、
ファンに追いかけられることもない!」
「でもさ、関係者は入るんだよね?」
「まあな。といっても、従業員と優秀セールスだけだ。
入るはそんなに簡単じゃない。島に入るには、アリエルのジェット機で、だ。」
………あっ、そうだ。マネージャーの奥さんってアリエルのセールスだったけ?
そのコネか~。なんだかな~。まあ、マネージャーに丸投げしたんだから、仕方ないか。
「でさ~、その島って、何があるの?」
「海だ!」
「で?」
「山だ!」
「で?」
「豊富な自然?ロハスな生活?」
「なんで疑問形なんだよ!」
「とにかくだ!のんびりできるぞ~!時間を忘れて!」
何だろう?この何だか腑に落ちない感じは?
「じゃあさ、クラブは?」
「ない。」
「ゴルフ場は?」
「ない。」
「ドライブは?」
「自然保護だからな~。基本は自転車だ。あっ!マラソンにはちょうどいいぞ!」
見ろよ、テンションだだ下がりだぞ。
なのになぜ気づかない?
「ジュノ!喜べ!今回は夜脱走してもいいぞ!」
「脱走して何があるんだよ?」
「暗闇だ。星がキレイだぞ~!」
はい。一人潰れた。
「ホテルにはジムもプールもある。良かったな!いくらでもトレーニングできるぞ!」
はい。全員潰れた。
それでもマネージャーは止まらない。
「俺としたことが、一番重要なことを忘れてた。アリエル島は、乗馬が盛んなんだ。
ジュノ!良かったな!オマエ、前にインタビューでもっと乗馬を上手くなりたいって言ってたよな?約束は守るんだろ?」
マネージャー、もうやめてやってくれ。
返事すらしないじゃないか。
「じゃあな、明日は遅れんなよ~!」
「おい!撮影場所決まったぞ!」
「マジ?どこっ?」
「アリエル島だ!」
「………どこそれ?」
全員知らない島の名前を言われ、疑問しか浮かばない。
「なんだオマエたち、知らないのか?」
どや顔でマネージャーが説明を始めた。
「アリエルって会社は知ってるよな?あのサプリメントの。
その会社が所有する島だ。良いところだぞ~。
何せ関係者しか入れない島だ。マスコミに追われることもなければ、
ファンに追いかけられることもない!」
「でもさ、関係者は入るんだよね?」
「まあな。といっても、従業員と優秀セールスだけだ。
入るはそんなに簡単じゃない。島に入るには、アリエルのジェット機で、だ。」
………あっ、そうだ。マネージャーの奥さんってアリエルのセールスだったけ?
そのコネか~。なんだかな~。まあ、マネージャーに丸投げしたんだから、仕方ないか。
「でさ~、その島って、何があるの?」
「海だ!」
「で?」
「山だ!」
「で?」
「豊富な自然?ロハスな生活?」
「なんで疑問形なんだよ!」
「とにかくだ!のんびりできるぞ~!時間を忘れて!」
何だろう?この何だか腑に落ちない感じは?
「じゃあさ、クラブは?」
「ない。」
「ゴルフ場は?」
「ない。」
「ドライブは?」
「自然保護だからな~。基本は自転車だ。あっ!マラソンにはちょうどいいぞ!」
見ろよ、テンションだだ下がりだぞ。
なのになぜ気づかない?
「ジュノ!喜べ!今回は夜脱走してもいいぞ!」
「脱走して何があるんだよ?」
「暗闇だ。星がキレイだぞ~!」
はい。一人潰れた。
「ホテルにはジムもプールもある。良かったな!いくらでもトレーニングできるぞ!」
はい。全員潰れた。
それでもマネージャーは止まらない。
「俺としたことが、一番重要なことを忘れてた。アリエル島は、乗馬が盛んなんだ。
ジュノ!良かったな!オマエ、前にインタビューでもっと乗馬を上手くなりたいって言ってたよな?約束は守るんだろ?」
マネージャー、もうやめてやってくれ。
返事すらしないじゃないか。
「じゃあな、明日は遅れんなよ~!」
