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なぜ?

第6章 交差

「で、アリエスはどうだったの?」
「うん。すっごく良いところだった!馬にもいっぱい乗れたし!そうそう、クラブの先生だった人が、転職してた!ビックリっ!」
「その人と何かあった?」
「ないない。連絡先も知らないし。あっ、何か話があるとか言ってたけど、そのまま帰ってきちゃった。」
「名津子、それって重要な話だったんじゃないの?」
「え~?たぶん乗りかたが悪いとかのお説教よ~。」
「で、あの可愛い男の子は何?私へのプレゼントなら喜んで頂くけど?」
「それはダメ。私のだし、月曜日には帰っちゃうし。」
「へえ。随分ハッキリ言うのね~。」
「そりゃあ言うよ!言っとかないと襲うでしょ?」
「人をオオカミのように言わないで!」





「帰った?連絡先もメッセージもなしで、韓国人のオトコと二人で?」

名津子、俺、話があるって言ったよな?無視かよ。
大体あのオトコにも名津子に伝言頼んだよな?
聞いてないのか?聞いてて無視なのか?

俺の名津子への愛情は憎しみに変わっていった。

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