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なぜ?

第7章 始まり

「名津子、名津子。」
昼寝から目覚めた俺は夕飯を食べようと思い名津子を探せば、寝てやがる。
呼べどもまったく反応なく。

疲れてんだよな。俺の世話ばっかりで、ごめんな。
寝かせておきたいと思う反面、あまりに反応がない名津子にイタズラしたいとも思う。

とりあえず…名津子にまとわりついている猫を退かして、俺が寝れるスペースを確保した。
丸まって寝てる名津子の背中を抱き寄せようと手を伸ばしたら、
あるはずの感触がない。

んっ………?布団を捲って確認すれば、そこには裸の名津子。
さすがに下は履いんてんだ。

マジかよ!?俺がいるって知ってるな?無防備にもほどがあるだろ?

どうしよう。ドキドキしてきた。
添い寝だけしとく?やっちゃう?どうしよう!どうすれば良いんだ?
テクヒョンなら据え膳食わないのはオトコの恥って言うよな?
クンヒョンなら添い寝だよな?
ウヨンなら…

天使と悪魔のせめぎあいに悩みながら、名津子の背中に頭を付けた。
「んん…リク?」
名津子は俺の頭が猫だと思ったみたいで、俺の方に寝返りをうち、
頭を撫で始めた。


ごめん名津子。もう無理!

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