
なぜ?
第9章 遠距離
名津子から電話がかかってきたのはそれから3時間後。
俺は仕事が終わり、ふて寝しようと思ってた時だ。
「もしもし。」
「もしもしジュノさん?ゴメンね、寝てた?」
「ううん、起きてた。」
「そう?ゴメンね遅くなって。明日にしようと思ったんだけど、ジュノさんの声聞きたかった。」
名津子、オマエはどうしてそう俺がうれしくなることばっかり言うんだ?
「ゴメンな。俺の写真のせいだよな?」
「えっ?違うよ。私がトロいから遅くなっちゃったの。ジュノさんのせいじゃないよ。」
「明日も早いんだろ?早く寝ろよ。」
「うん。ジュノさんも無理しないでね。」
「そうだ名津子、指輪使ってくれてんだな。」
「うん。ありがとう。いつも着けてるよ。」
俺がオーダーで作ったピンキーリング。
ちょうど名津子の左手の薬指のサイズにぴったりだったので、はめさせたまま、置いてきた。
「何これっ!?」
ネットに上がったオンナの手がトレーを差し出した定食の写真。
そこには自分が見慣れた指輪を左手の薬指にした手。
私がほしいと言ってもくれるどころか着けさせてもくれなかった指輪。
それを左手の薬指に着けてるオンナ。
見間違えるはずはない。間違いなくジュノの指輪。
コイツが私からジュノを盗ったんだ!
許さない!絶対に許さない!
俺は仕事が終わり、ふて寝しようと思ってた時だ。
「もしもし。」
「もしもしジュノさん?ゴメンね、寝てた?」
「ううん、起きてた。」
「そう?ゴメンね遅くなって。明日にしようと思ったんだけど、ジュノさんの声聞きたかった。」
名津子、オマエはどうしてそう俺がうれしくなることばっかり言うんだ?
「ゴメンな。俺の写真のせいだよな?」
「えっ?違うよ。私がトロいから遅くなっちゃったの。ジュノさんのせいじゃないよ。」
「明日も早いんだろ?早く寝ろよ。」
「うん。ジュノさんも無理しないでね。」
「そうだ名津子、指輪使ってくれてんだな。」
「うん。ありがとう。いつも着けてるよ。」
俺がオーダーで作ったピンキーリング。
ちょうど名津子の左手の薬指のサイズにぴったりだったので、はめさせたまま、置いてきた。
「何これっ!?」
ネットに上がったオンナの手がトレーを差し出した定食の写真。
そこには自分が見慣れた指輪を左手の薬指にした手。
私がほしいと言ってもくれるどころか着けさせてもくれなかった指輪。
それを左手の薬指に着けてるオンナ。
見間違えるはずはない。間違いなくジュノの指輪。
コイツが私からジュノを盗ったんだ!
許さない!絶対に許さない!
