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秘密の関係

第1章 始まりの日

「拓海?熱でもあるのか?」

"ピトッ"
「…うわぁぁぁぁ!!ちょっ、兄貴近い!」

ビックリしたぁ、ちょっと考え事したら兄貴の顔が目の前に来るから焦った。…キスの時ってあんな距離なのかな?…何考えてんだろう。

「拓海?顔赤いぞ?やっぱり熱があるんじゃ…」

「だ、大丈夫だから!熱なんてないから!」

「そうか?なら良いけど♪」

「ほらっ、逢坂!教室行くぞ!」

「あ、あぁ、わかった!それじゃ失礼します!」

「うん!逢坂君、拓海の事よろしくね!」

「はい!任せてください!」

「ちょっ、兄貴変なこと頼まなくて良いから!」

俺には兄貴だけいたら良いんだ。これまでも、これからも。


―――

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