異世界での出来事
第1章 はじまり
今日から大学生。
初日から晴天とは、今後の大学生活を占うような穏やかな朝だった。
アパートのカーテンを開け、桜並木の川を見ながら伸びをし気合いを入れる。
俺の名前は、真矢龍之介。東京の大学を夢見て、受験戦争を闘ったが、5戦1勝。
受かったのが三流大学(みつながれ大学)。工学部。算数科。
今日が入学式。買って貰ったばかりのスーツに袖を通し、ネクタイの歪みを調整しながら、誰もいない部屋に向かって「いってきまーす!」
大学までは徒歩で10分。したくもない勉強を4年間するのかと考えると、胃が痛くなる。
親の体裁で大学に行かされる俺の立場を少しは解ってもらいたいものだ。
退屈な入学式。壇上向かって左側の一番後ろに座って、遠く離れた壇上で、お偉いさんが次々に挨拶して行くのを眺めていた。
学科毎に座っているため、男女の比率も同じぐらいか?などと時間潰しに精をだす。
女性の後ろ姿しか見えないのが非常に残念だ。スーツ姿なので、曲線までは判らない。
前を想像するだけで時間が過ぎていた。
気が付くと、俺の横を来賓が通りすぎていく。
あぁ、終ったんだ。
入学式の後は、学生課のガイダンス。
職員が真剣に話をしているのに、龍之介は、女生徒の胸が気になって想像を膨らませていると、全員が俺を向いてクスクスと笑いだす。
全くもって、訳がわからん!なぜ、見られている!なぜ、笑われているのか。
友達もいない。もとい、友達も居なかった龍之介には、隣の席の人に聞くことも出来ないでいた。
(想像していたことを、声に出していたのだろうか?)
顔を紅くして俯く龍之介。
龍之介が想像を膨らませていた時、職員が告げた。この席順は入学試験の成績順だと。
そんな話があった事など知らない龍之介。
これから始まるキャンパスライフに胸を膨らませる。
サークルでしょ、合コンでしょ、合宿なんてのもいいよなぁ。ウハウハライフに期待をし、アパートに帰る。
初日から晴天とは、今後の大学生活を占うような穏やかな朝だった。
アパートのカーテンを開け、桜並木の川を見ながら伸びをし気合いを入れる。
俺の名前は、真矢龍之介。東京の大学を夢見て、受験戦争を闘ったが、5戦1勝。
受かったのが三流大学(みつながれ大学)。工学部。算数科。
今日が入学式。買って貰ったばかりのスーツに袖を通し、ネクタイの歪みを調整しながら、誰もいない部屋に向かって「いってきまーす!」
大学までは徒歩で10分。したくもない勉強を4年間するのかと考えると、胃が痛くなる。
親の体裁で大学に行かされる俺の立場を少しは解ってもらいたいものだ。
退屈な入学式。壇上向かって左側の一番後ろに座って、遠く離れた壇上で、お偉いさんが次々に挨拶して行くのを眺めていた。
学科毎に座っているため、男女の比率も同じぐらいか?などと時間潰しに精をだす。
女性の後ろ姿しか見えないのが非常に残念だ。スーツ姿なので、曲線までは判らない。
前を想像するだけで時間が過ぎていた。
気が付くと、俺の横を来賓が通りすぎていく。
あぁ、終ったんだ。
入学式の後は、学生課のガイダンス。
職員が真剣に話をしているのに、龍之介は、女生徒の胸が気になって想像を膨らませていると、全員が俺を向いてクスクスと笑いだす。
全くもって、訳がわからん!なぜ、見られている!なぜ、笑われているのか。
友達もいない。もとい、友達も居なかった龍之介には、隣の席の人に聞くことも出来ないでいた。
(想像していたことを、声に出していたのだろうか?)
顔を紅くして俯く龍之介。
龍之介が想像を膨らませていた時、職員が告げた。この席順は入学試験の成績順だと。
そんな話があった事など知らない龍之介。
これから始まるキャンパスライフに胸を膨らませる。
サークルでしょ、合コンでしょ、合宿なんてのもいいよなぁ。ウハウハライフに期待をし、アパートに帰る。