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タヌポエスケッチブック

第33章 反面教師

亡くなった人のことを悪く言いたくないが、我は父親が嫌いだった。

短気ですぐ怒るし、TVにちょっといい女が出ればうひょ~と胸やスカートばかり見る。

絶対にこんな男にはならないと固く誓った。

結果、我も短気ですぐ怒るし、TVにいい女が出れば胸やスカートをガン見。

日常会話にもエロばっかり。
一緒に出掛ければいい女はガン見、チラリズムは見逃さない。

父親よりひどくなってる自分に気づく。
あっ、あんまり一緒に出掛けたことないから、父親よりひどいかどうかは分からないや。

クソガーキはそんなボクを最低って目で見ている。

ヤツはきっと決心してるよね。我のようにはならないと。
我もヤツには我みたくなってほしくない。

きっと我は最低な自分を見せてこんな男にはならないと誓わせるために反面教師をしているのかも知れない。

もしかして、父親も自分みたくならないように反面教師を演じてくれてたのかな・・。

ごめんね、固く誓ったまではいいけど、結果はなお悪くなったよ。いや、エロくか・・。

さて、我という絶大な反面教師を見てクソガーキはどうなるか?

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