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アップルパイと君の隣で

第1章 先輩キスして下さい。

ー数時間前

「はやなぁ~もう一杯ぃー!」
ネオンが派手に光るバーで威勢のいい声が上がった。

「小雪...飲みすぎだって、もう止めときな」

そう言って親友の中山 小雪(なかやま こゆき)を止めようとする。
まだそれほど飲んではいないが小雪はべろんべろんに酔っている。

「いいじゃぁ~ん!もう1杯だけぇ」

そう言って肩に寄りかかる。
もぉ、帰れなくなったら家まで送ってくのは私なんだから...
なかなか返事をしない私に小雪は口を尖らしている。

「はぁ、あと1杯だけだからね」
なんだかんだ言っても小雪にはあまいなぁ私。

「やったぁ~!はやなちゃん愛してるぅ」
そう言うと小雪は唇にキスをおとした。

「あ〜はいはい私も愛してるよ」
いつものように適当にうけながす。

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