アップルパイと君の隣で
第2章 初デート
「光!待った?」
いつもの喫茶店。
付き合う前からよく来ていたカジュアルな雰囲気だ。
「いや、今来たところだよ」
光ははみかみながら答えた。
「そう、よかった」
薄い唇、少し焼けた肌、鼻筋はしっかりと通っていて背が高い。
どこからどう見てもかっこいい。
冗談でからかってきたりするけれど何だかんだ言っても優しいと思う。
そんな光とは対称的に地味で普通な私は釣り合ってないんじゃないかと不安になる。
そんな光と恋人どうしになれたことが今でも信じられない程だった。
「っ///何か今日すごい可愛いな」
「へっ?///ありがとう」
光との初デートの為に春物の花柄ワンピースを選んで良かったと思う。
恥ずかしくなりながらも席に着くと私はオムライスを光はパスタを注文した。