アップルパイと君の隣で
第17章 メールを送るには
「森下さん?」
不思議に思い首を傾げる。
「...て」
「て?」
「天使がいるっ」
「へ?」
天使...?
訳が分からずすっとんきょんな声を出してしまう。
「リアル佳奈さん可愛い過ぎますぅぅ!!!💕」
「え?ちょっと森下さん!?// / 」
いきなり叫びだしたかと思うと少女に勢いよく抱きつかれ困惑の声をあげる。
「はわぁぁ、喋ってる!動いてる!本物だぁ!!!✨」
キラキラとした瞳を向け、頬を赤く染め、上目遣いで私を見上げる。
抱きつかれてみると、私よりも少し背が低い。
普段目線が上にあるせいか何だか新鮮だ。
先輩からは普段私をこんな感じの目線から見ているのだろうか。
「ええっと...」
そんな事を思いながらもこの状況についていけなくてたじろぐ。
「あ!すみません...っ!// / 私、佳奈さんの大ファンで!佳奈さんに憧れてこの業界に入ったんです!佳奈さんにお会いできるなんて本当夢みたいで💕」