普通×地獄=不幸↓
第1章 最初の夢と現実
妻が、私に求人票持ってきました。見てはみたが、県内でも離れている場所だった。社員寮は有るが今の私には、そんなことはどうでもよかった。もう、仕事をすると思う気持ちが潰れていた。何事に対しても挫折感とか、恐怖心しか感じなかった。離婚の事や借金返済などの事で頭がいっぱいだった。毎日、夜になる。そして眠るが、一時間おきに目が覚める。その疲れが朝に残り、妻や子供達が居なくなってから少し横になって休む。眠っても嫌な夢しか見ない。自分でも何とかこの状況から脱出する手法はないか考えてはいる。だが、何も思いつかない。逆に悪い方に考えてしまう。あんなにバリバリ仕事をしていた頃の自分が何故こんな不甲斐ない人間なってしまったのか。声を出して喋ることすら難しく、嫌に感じてきた。私はいつまで暗闇の出口のないトンネルの中をさまよい歩くのだろう。誰か、出口まで私を案内してほしい。 つづく