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普通×地獄=不幸↓

第1章 最初の夢と現実

妻が仕事から帰ってきた。検察庁の事情聴取の件を聞かれたが、何も答えなかった。その時、届いていた郵送物を見て妻が怒りだした。以前乗っていた車の税金がきた。その車は自営業をしている友人に譲った車だ。私が今所有している車を買う時に、ローンを組むため保証人になった人だ。すでに、名義変更したと私は聞いた。だが、税金納付通知が届いたという事は名義変更していないという事だ。騙された。今この状況の時に追い討ちをかけるように。私はすぐにメールを相手に送信をして、返信メールを要求したが、まだ返信がない。妻からは、散々文句を言われ、これとは関係のない事までめちゃくちゃに言われた。しかし、私はただ黙って我慢した。こんな事になったのは全て私が今までの(以前の暮らし)生活の歯車を壊したからだ。妻は、台所で私に聞こえるように、愚痴をこぼし続けた。それから、私にいろいろと話し掛けてきた。もう私は限界だった。小さな声で「俺に話し掛けるな」と怒りを抑えながら言った。この時から、妻との会話を交わさなくなった。朝になっても、私からは一切喋らなかった。妻は、話し掛けてきたが無視をした。出勤前に、また愚痴を言いながら出掛けた。次男と二人で家にいた。しかし、妻に少しは私の状態、状況を考えて接して欲しかった。もう、この夫婦関係は修復不可能だろう。離婚も時間の問題だ。私も妻には、不満を感じていた。おおげさに言わせて貰えば、よく耐えていると思う。収入が良かった時は、要らない物は買う。貯金など無かった。同級会、同窓会、会社の飲み会などほいほい出掛けた。私が友人と飲みに行くと文句ばかり。家の中は、散らかっ放し。料理も簡単にできるいつも同じ物。口だけは達者で、私のことにも余計な口出しをする。ベラベラ喋り放題で、何度恥ずかしい思いをしたか。そんな妻に相談しても話しにならない。これだけでも精神的に参ってしまう。人生やり直したい。しかし、今の私は誰も信じられない。人のことも好きにもなれない。今、私の横で子供がアニメのDVDを観て笑っている。その姿を見て考えている。これから、どうしようか。どうなるのだろうかと。 つづく

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