普通×地獄=不幸↓
第1章 最初の夢と現実
卒業後、冷蔵会社に入社したが、三ヶ月後に辞めた。その後はいろいろな仕事をした。タンカー船の事務船員・土建会社・海上自衛隊・長距離トラック運転手・スーパー店員・施設管理・建材会社など仕事をしていた。結婚してからは、特殊土木建設会社に約17年間勤め、車の免許取消。空港会社に入ったものの辞め現在の状況に至った。我ながら波乱の人生を送った。今の自分はいったいどうしてしまったのかと思う。このまま、精神科の病院にでも入院したくなってくる。妻が珍しく私に、気分転換に買い物に一緒に出掛けるかと言う。黙って首を横に振った。妻は子供を連れ買い物に出掛けた。私は、またソファーに座り庭を眺めていた。帰ってきた子供が、百円ちょうだいと言ったが私の財布は空っぽ。情けない。このまま、また夜がきて眠るだけだろう。しかし、仕事仲間というものは、困っている時だけ助けを求めてくる。私は何とかしてやり、仕事を紹介したりしてやった。だが、これが逆になると、誰一人として連絡もとれない。もう仲間がどうなろうと一切関わらない。誰も信じない、信用しない。身内や知人にも関わりたくない。もう人に対して心を開く事はないだろう。この先ずっと。 つづく