普通×地獄=不幸↓
第1章 最初の夢と現実
私は身内に連絡をして、すぐに病院へ向かった。身内、家族が病室に集まったとこで医師から死亡確認を告げられた。これで、大好きだった祖母まで失った。遺体を実家に連れて行った。葬儀屋が準備をして、今後の段取りの説明をして帰られた。朝の5時になっていた。私は少しソファーで休んだ。何か話し声が聞こえ目を覚ました。身内や知人など集まり、葬儀や葬式の話しをしていた。二日後に火葬が決まった。お通夜はみんなが集まった。何年ぶりで会う人達がいろんな会話をし盛り上がっていた。ずっと祖母と会いたがっていたこと、心配していたこと。私の目には、調子のいい事だけ言いやがってと思った。普段から会おうと思えばいくらでも会えたはず。いかにも、自分が一番心配していたかの様に。私は、県外から仕事休暇になると家族を連れ祖母に会いに行った。長男が2才の時、祖母と妻4人で青森の大間に一泊二日でちょっとした旅行にも行った。特に用事がなくても電話で話しをした。だから私から言わせれば、祖母の事を何でも知っているような会話が面白くなかった。火葬場に向かった。大勢いたのでマイクロバスで移動した。私は、大型免許をもっていたので運転手をすることになった。大雪の中走っていた。葬式も終わり、身内や知人はみんな居なくなった。他県から来た身内などは、私が車で駅まで送った。今の自分は何もやることもないのでこれぐらいの事しかできない。話は少し戻るが、祖母の葬式の段取り中、母の妹で私の叔母に周りには秘密で私の今の状況を話した。叔母は私のことを幼い頃から可愛いがってくれた。今は、神奈川で暮らしている。葬式が終わった後、実家で身内、知人が好き勝手話をしている時に叔母が周りに怒ったみたいだ。一番大変で苦しんでいるのは私だと言ったみたいだ。周りは黙り込んだらしい。その叔母夫婦を秋田駅まで送った。私はその後、ハローワークに行き仕事を探した。県外、例えば東京に。電車通勤で車が必要ないからだ。一社見つけたが決心がつかなかった。たとえ採用されても、そこまで行くお金も無い。家や車のローン、家族の生活費。妻の愚痴やローン会社からの電話に免許返納と頭がおかしくなってしまった。私は、家で一言も喋らなく、電話にも出ない。家からも一歩も出ない暮らし。自殺を考えた。妻に病院精神科に連れて行かれた。こううつ病と診断され、入院をするようにと紹介状を書かれた。 つづく