テキストサイズ

キミのとなり

第11章 おしゃべりな瞳

急な出張で東京を離れていたことを話した。

「ごめんね。言えなくて。」

和くんは俯き首を横に振った。

「和くん。あのさ。メアド教えて。」

和くんは持っていたメモ帳にアドレスを書いて、はい、って僕にくれた。

「ありがと。後でメールするから僕のメアド登録してね。」

和くんは耳が赤くなってる。

抱きしめたいー。

密かに葛藤している僕に、できたよー、と松本さんがパスタをカウンターに置いてくれた。

「う…うまい!」

「そ?よかった。」

松本さんはコップに水を足しながら嬉しそうだ。

「松潤の料理マジで美味いからね。色々あるから、また食べにおいで。」

リーダーが言う。

僕が食べてる間中、和くんは じっくりジーッと僕のことを見ている。

穴が開きそう…。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ