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キミのとなり

第12章 おしゃべりな瞳 2

和くんの前も後ろも…できるだけ優しく触った。

ローションも冷たい?気持ち悪くない?って思って そおっと少しずつ解していく。

和くんは違和感や苦痛に顔をしかめて僕にギュッとしがみついてきた。

震えてる。

和くんの顔を見て聞いた。

「痛い?怖い?」

ううん。と首を振る。

逆に無理に笑顔を作って

“だいじょうぶ。”

って僕の頬を両手で引き寄せて唇を合わせた。

本当に大丈夫か、傷つけないか、僕だって不安でいっぱいだから、和くんの優しさに胸が震える。

好きだよ。愛してる。

こんなにもいとおしく思えるなんて。

「あいしてる。」

和くんの華奢な肩を抱いて5回ゆっくりと掴んだ。

「ア・イ・シ・テ・ル」

ゆっくり伝える。
アイシテルのサイン。

わかるかな。
伝わるかな。

和くんはわかったみたいで同じように

“ア・イ・シ・テ・ル”

って唇を動かして僕の唇にキスを5回落としてくれた。

もう止まらない。
前を扱く手の動きも、首筋に吸いつき這いまわる唇も。
緩やかに…そして最後は、ごめん、もう抑えられない…って激しく和くんに腰を打ちつけた。

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