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キミのとなり

第12章 おしゃべりな瞳 2

二人とも荒い息をして胸を上下に動かさて…ティッシュで簡単に拭いてから抱き寄せた。

「和…今、和が僕を呼ぶ声が聞こえたんだよ。空耳じゃないよね?」

「…まさき…」

小さい声がまた聞こえた。
凄く小さいし、ちゃんと発声できてないけど、
“まさき”って言ってるのがわかる。

「和!すごい!聞こえるよ。」

「ふふふ。」

恥ずかしそうな顔で、でも嬉しそうに笑う。

ぎゅうぎゅうに抱きしめたら苦しいみたいで背中をトントン叩いた。

僕が泣いちゃったから和は少し驚いて涙を指で拭ってくれた。

僕はぬるめのお湯でタオルを絞って和の身体を拭いてあげて自分も拭くと、裸のままが気持ちいいから、そのまま和を抱きしめて眠りについた。

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