出会い系な日々
第14章 遊ばれる女 春菜・六甲
道に迷うことなく待ち合わせ場所に到着
時刻は21時55分、まだ春菜の姿は見えない
直前に今から家を出るとメールがあった
いよいよか…
めちゃくちゃ緊張する
ジッとしてられなくて道路の反対側にある自動販売機に走った
飲みたくもないコーヒーのボタンを押し、出てきた熱い缶を手にとる
もう来てるかな…
ドキドキしながら後ろを振り向くと、車のそばに白いコートを着た女性がいた
春菜だ
暗くてハッキリと見えないが、デブでもなければブスでもないのは分かる
とりあえずデカいシリーズが続かなくてホッとした
「お~い!こっち!」
緊張を誤魔化すために手を振って無理やりテンション上げた
こちらを見てコクっとうなずく春菜
それを確認してから春菜にもミルクティーを買い、ゆっくりと道路を渡って近づいて行く
やっと迎えた対面の時
心臓の鼓動が早まった