出会い系な日々
第2章 東京の佳奈・口淫
佳奈を慰めてなんとか車から降ろす
肩を抱きながらホテルのロビーに向かうと友達二人が迎えに来てくれていた
「こんばんわ!佳奈がお世話になりました♪」
明るくて感じのいい友達で安心する
「こんばんわ♪こんな遅くまでごめんね」
「全然大丈夫です。持って帰っちゃってください♪」
「あははは」
しばらく彼女達と喋ってる間も佳奈はうつむいて黙ったまま
変な空気が流れた
「じゃあ京都楽しんでね♪もうすぐ夜明けやからすぐ寝てな」
そう言って佳奈の背中を押すと、こっちを一切見ないまま一人でエレベーターへ歩いて行った
戸惑う2人
「ゴメンね、さっきからずっと泣いてて…慰めたって」
「あっ、はい!後は任せてください♪ありがとうございました」
二人はお礼まで言い残して佳奈の後を追いかけて行った
この時の正直な気持ち…
「やっと寝れる!」
もう感傷に浸る余裕は微塵もない
俺はフラフラになりながら帰路に着いた
家に着いたのは午前6時
ベッドに倒れ込むとそのまま着替えもせず泥の様に眠った
起きてから聞いたところによるとエレベーターの扉が閉まった瞬間に号泣したらしい
翌日もメソメソして目を真っ赤に腫らし、観光してる間ずっと友達に気を使わせたと言う
ん〜どうしたものか
とてもじゃないが疑似恋愛なんてお遊びが許される子じゃない
いや、お互いそれを望んでない限り許される子なんていないけど
まさかあんなに想われるとは
まさかあんなに泣かれるとは
重い…重すぎる…
でも今更別れを切り出すなんて俺に出来る訳がない
それが出来るぐらいなら告白された時に出来てたし
でも1つだけ誓おう
もう会わない!
これ以上会えば佳奈の傷をさらに深め、底なし沼の様に抜けられなくなる
時間がかかってもいいから少しずつ別れる方向に持って行こうと決意した
ところがどっこいGWに佳奈は大阪にやって来る
今回は一人で