
出会い系な日々
第16章 デカイ女 麗子・自滅
やっぱりほっとけない
「好きならハッキリさせた方がいい。下手すりゃ奥さんがいてもおかしくないやん」
「うん…でも怖いやん…」
「じゃあ今のままでいいん?別に遊びでもいいと思ってるなら何も言わんけど…」
話し始めてすぐ余計なことしてるなと思う
ただこういう男は下心モードの自分を見ている様で、そいつの考えてる事が手に取るようにわかるから腹が立つ
同族嫌悪ってやつか
出会い系にはこの手の女性が多くて、今まで何人にも助言して来た
遊ばれてると指摘してもみんなすぐには認めようとしないが、最後はほぼ100%遊ばれて終わる
麗子も絶対にそう
かなり情も移ってたので言わずにはいられなかった
でも麗子は話を突き詰めると必ず投げ出してしまう
「遊びは嫌やけど…もう分からんわ」
そのあとは殺伐とした人生否定
何度話してもそれは同じで、結局この件が前に進む事はなかった
女性が出会い系をする理由のほとんどが寂しいからで、麗子も心の隙間を埋めてくれる何かがあればそれでいいのだろう
知り合ってから一ヶ月半が過ぎた頃…
いつものように麗子にメールを送ると珍しく友達の家にいると言う
「男友達やな(笑)」
ほんと軽い冗談のつもりだった
「うん(笑)」
「えっ?またまた〜(笑)」
「ほんまやで(笑)」
「えっ?マジで??」
「うん」
時刻は深夜0時過ぎ…
冗談は現実となり、麗子は話してた彼とは違う男の家にいた
