出会い系な日々
第16章 デカイ女 麗子・自滅
幸子に続いてまたデカイ!
目の前で見るまで男にしか見えなかった
(やってもたー!最悪や!どうしよ?消えたい!今すぐ消えたい!逃げるか?)
右足がアクセルを踏み込もうとする
このまま全てなかった事にしちまおう!
…出来ない
姿を見た瞬間に逃げられるなんて、自分がやられたらと思うと出来るわけがない
(友達として…とりあえず友達として…会ってみようじゃないか…うん…がんばれ…)
俺は覚悟を決めて車を停めた
憂鬱だ…身体が鉛の様に重い…
降りようとドアノブに手をかけた時、ウィンドウに自分の険しい顔が映り慌てて笑顔を作った
「(れ、れ、れ)麗子?」
「うん」
対面したというのにムスッとした表情でタバコを吸い続けてる
なんてふてぶてしい
外見だけじゃなく中身もヤバいのか?
2ヶ月間こんなのと毎日メールしてたかと思うと怒りを通り越して笑ってしまう
ほんとメールで本当の姿は見抜けない
とりあえず何か喋らんと…
「さっき前通ったけど分からんかったわ」(男やと思ったもん)
「そう」
「待った?」(えらい無愛想やな)
「ううん」
「なんか疲れてる?」 (何か喋れよ)
「別に」(煙草プカ~)
(ぶん殴っていいですか!!!!!!)
見た目も性格も一番嫌いなタイプ!
のび太の気持ちが良くわかった