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出会い系な日々

第3章 豊中の久美・挿入


玄関を出ると太陽の眩しさに目が眩む

寝不足には厳しい暑さだ

クラクラしながら駅まで歩き、冷房の効いた電車に飛び乗った

ボーッと窓から景色を眺めてると何をしに行くのか忘れそうになる

まずは初対面の女性と顔合わせだ

そう思うとやっぱり不安になる

「いくらなんでも話が上手すぎひんか?」

「女からホテルを指定するって美人局のパターンちゃうの」

「そうじゃなくても顔見て断られたらショックやろな〜」

不安が不安を呼ぶ

チャットしてた頃の勢いはどこへやら、俺はただの小心者に戻ってた

電車は10分程で十三に到着

階段を上がって高架にあるマクドの入口からこっそり中を覗いてみた

すぐ聞いてた服装の女の子を発見

しかし背中を向けてて顔が見えない

「あ〜こわい〜」

俺は気合いを入れてその子に近づくと、前に回り込んで声をかけた

「久美?」

「え?うん、ショウ?」

やはり写真2割増し説は本当だった

写真では大人っぽく見えたのに実物は十代でも通る感じ

ギャルとまでは行かないがヤンチャな雰囲気のする子だった

「遅くなってごめんな。待った?」

「ううん、さっき来たとこやよ♪」

「良かった♪一応聞いとくけど俺でもいい?」

怖いが乗り越えなければいけない壁だ

「うん良かった〜♪いざここに来たら不安やってん。変な人やったらどうしようって」

「ほんまに?あ〜良かった〜」

これでかなり気が楽になった

「まさかこんな事になるとは全く思ってなかったな」

「うん、気づいたらこうなってたね♪」

久美も安心したらしくいい雰囲気

二人はそのままマクドでテイクアウトすると、久美が選んだラブホテルへと向かった

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