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出会い系な日々

第4章 東京の佳奈・再会


ここまで追い込んでたんや…

自分の犯した罪を思い知る

同時にここまで想ってくれる事に少し感動を覚えた

それにしてもこの周りを巻き込んでる状況はまずい

まだ穏やかな書き込みだが、凶暴化するのも時間の問題だろう

「早くせんとヤバイな…でも何て書いたらええねん…」

下手な書き込みをすれば総攻撃を食らいかねない

凄いプレッシャーだ

恐らく正解なんてないし、考えれば考えるほど身動き出来ない

「えーい!かかって来いや!」

俺は開き直ってこう書き込んだ

「なんかえらい事になってんな(^_^;)ごめん身体壊して寝込んでてん⊆(_ _;)⊇」

大嘘つき

俺はこの場を切り抜ける為に病気という卑怯なカードを切った

「ウソだ!寝込んでても知らせるぐらい出来るだろ!」

そう突っ込まれた時を想定して言い訳を考える

どこから攻撃されるかわからない

頭はフル回転だ

「あ〜怖い怖い…」

恐る恐る反応を待っていると佳奈が反応してくれた

「来たー!!!本当にショウ!?」

かなりの偽物ショウが現れたらしい

「うん、そうやで(^_^;)とりあえず部屋におるからおいで」

「うん!良かったぁ!ほんとに良かった!」

このやり取りに反応して掲示板はお祭り騒ぎ

「佳奈ちゃんホントに良かったねo(^▽^)o」

「俺まで泣けてきたよ(T_T)こらからもお幸せに♪」

「おめでとう!ショウ君もう佳奈ちゃんを泣かせたらあかんよ(笑)」

その他、励まし応援のメッセージ多数

「うるさいよ…」

疑うという事を知らないのだろうか

ただでさえ終わりにしにくいのに、それをさらに後押しするこの反応

しかも今現在、佳奈は精神的にかなり参ってるはず

ここで別れを切り出して追い討ちをかけるなんて俺には出来ない

「どうしよ…」

俺は佳奈を待ちながら次に切るカードをどうするか頭を回す

「ばかぁ(>_<)」

その答えが出る前に佳奈が来てしまった


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