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出会い系な日々

第4章 東京の佳奈・再会


「もう体は大丈夫なの!?」

いきなり俺の身体の心配をする佳奈

胸がズキズキする

「うん、なんとか復活した。昨日まで熱が下がらんくて死にそうやった(*_*)」

嘘つき嘘つき嘘つき…

「良かったぁ( ; ; )もう不安で不安で、一週間ずっと怖かった(>_<)」

「黙っていなくなったりせえへんよ(笑)ほんまにゴメンな…全く余裕なかってん」

こんな話が通用するかどうかなんて考えたら何も喋れなくなる

今は佳奈を安心させる為に以前と変わらぬ彼氏を演じるのだ

「佳奈の方がしんどかったな。大丈夫?」

「大丈夫!ショウと話せて完全復活した(^o^)」

佳奈は話せば話すほど元気を取り戻していく

本当は言いたい事や聞きたい事もあるだろうに、ただひたすら喜んでくれた

とりあえずホッと一息ついたところで掲示板の連中を思い出した

出来ればもう少し軟着陸させたい

「この一週間みんなにえらい心配かけたみたいやね(^_^;)お礼言うといたら?」

「うん言ってくる♪待っててね(*^o^*)」

佳奈を見送るふりして掲示板を覗き込む

「皆さんご心配おかけしましたm(_ _)mショウは体調崩して寝込んでたそうです。ずっと励ましたり応援してくれた皆さんありがとうございました(*^_^*)」

二人の話題で盛り上がってた連中がこのコメントに群がった

佳奈にねぎらいや応援の言葉をかけ、みんなが望んだハッピーエンドに酔ってる

「よしよし…」

これで騒ぎは沈静化し、二人だけの問題に戻った

あまりにコトがスムーズに運ぶので自分が極悪人に思える

後はまた期間を空けてから別れを切り出すタイミングを探すだけ…



のはずだった



この直後、佳奈から驚きの台詞が飛び出す

「ゴールデンウィーク大阪に行くから!」

えええええええー!

頭の中が真っ白になった


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