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出会い系な日々

第4章 東京の佳奈・再会


全く予想してなかったとは言わない

でも今ここで来るとは思わなかった

パソコンの前で大混乱

「えぇ〜!?あと2週間しかないやん!予定あったっけ?半分あるな…全部ある事にしよか?何がある?何がある?あかん出てけえへん!好きなら喜んで来てって即答するやろから間を空けたらあかん!迷ってると思われたら断る理由を考えてる=病気もウソ=私と別れたいんだ!ってバレてしまう!ヤバいヤバい!時間かかり過ぎ!時間切れ!無理無理!どうする!?どうする!?」

この間、約10秒

「もうええわ!」

俺は本当の彼氏なら言うであろう台詞を吐いた

「ほんまに?うん来て!会いたいo(^▽^)o」

やってしまった…

もう会わないと決めたはずなのに

「ホントに?良かった〜!断られるかもってドキドキやった(ノ_<)」

その断られそうな雰囲気もっと出しといてくれれば…

「断るわけないやん♪何日に来るん?」

「何日でも♪ショウに合わせるよ(^_^)」

ウソにウソを重ねてドツボにはまる

俺は空いてる日を告げ、佳奈はそれに合わせて大阪に来ることが決まった

こうなったら仕方ない

俺の計画は一旦白紙にして大幅に遅らせよう

GWの2日間を乗りきり、その後しばらくは落ち着くまでジッと待つのだ

佳奈のことは決して嫌いじゃないし情もある

ここは一度全てをリセットして、もうしばらく彼氏を演じよう

「じゃあいろいろ調べとくね♪楽しみ(*^o^*)」

「また後で細かく決めよう♪おやすみ(*^o^*)」

パソコンの電源を落とした直後、自己嫌悪の塊と化す

「どうすんねん…」

もう会うと決まった以上ジタバタしても仕方ない

人間生きていくには切り替えが大事だ

「たった2日間やし楽しもう!」

それからGWまでの2週間、多少の疲れを感じつつも以前と変わらぬ態度でチャットを続けた

どこに行きたいとか、何が食べたいとか、高速バスを予約したりとか、その日が近づくにつれ盛り上がってく佳奈

こうしていよいよ佳奈の来るGW当日がやってきた


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