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出会い系な日々

第1章 東京の佳奈・告白


「では見させて頂きます(^_^;)」

敬語のまま画像をダウンロード

読み込んでる間どんどん不安になっていく

「あ~この間…めっちゃ怖いよ~(>_<)」

佳奈も不安をさらけ出す

うん怖いやろ

俺も怖い

でも顔を見て決めてと言うぐらいだから、ある程度自信があると思いたい

やがて読み込み完了

俺は覚悟を決めて画像を開いた


「・・・・・・・」


その顔は俺のストライクゾーンを大きく逸れていた

これが現実

「はぁ〜・・・」

大きく溜め息

気持ちが重い、重すぎる

どうしたものか…

決してモテる訳でもないのに女性を振るという事が苦手だ

返事せずに無し崩しにしたこと数回

傷つけたくないんじゃなくて、傷つけてる自分に傷つくのが嫌なだけ

情けない男 だった

考えてる間にも画面には佳奈の不安が次々に更新されていく

「正直に言おう!それが彼女のためだ」

「別にいんじゃない?東京と大阪だし恋愛ごっこしてみれば?」

天使と悪魔が囁く

待たせれば待たせる程、断る理由を考えてると思われそうで焦ってくる

心の整理がつかないまま出した答えは…



「うんいいよ♪」



やってしまった

とりあえずの問題先送り

でもあんなに仲良かったのに顔で断るなんて、逆の立場だったらと思うと出来るわけがない

「ほんとに!?ありがとぉぉぉお☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆」

佳奈の喜び様は大変なものだった

佳奈が喜べば喜ぶ程、罪悪感で落ち込む俺

とにもかくにもこの瞬間から二人はチャット友達から彼氏・彼女となってしまった

佳奈は本気で

俺は疑似恋愛のつもりで

もちろんその時もホントの彼女が横で寝ていた

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