出会い系な日々
第4章 東京の佳奈・再会
ゴンドラを降りてフェスティバルゲートを後にする
目の前は通天閣がそびえ立つ賑やかな新世界
ナニワ丸出しのこの街はタイムスリップしたかの様な店や人間が垣間見れる
そんな新世界の探索はそこそこに二人は難波に向かった
前回、佳奈を道頓堀に連れてきた時は店もほとんど閉まっていたが、今回は一番賑やかな時間帯
佳奈もその雰囲気の違いに大はしゃぎだ
グリコの看板、カニ道楽、くいだおれ人形、づぼらやの前でベタに記念写真を撮る
夕食もこれまたベタにお好み焼きを食べた
その後も買い物したりプリクラを撮ったりしてると夜の9時半を過ぎていた
泊まるのはラブホテル
チェックインはだいたい22時からだがGWなので空いてるかどうかとても不安だった
「そろそろ行こうか」
「うん♪」
コンビニに立ち寄って軽く食料と飲み物を買い込み、淫靡な建物が立ち並ぶラブホ街へと向かった
来てみると意外や意外、空室だらけ
連休はみんな都会を抜け出しリゾートにでも行ってるのだろうか
「ここでいい?」
適当なホテルを指差すと佳奈は黙って頷いた
初めてのラブホテルに緊張してるみたい
中に入ってパネルで部屋を選び、点滅する矢印の方へと向かう
エレベーターではキスする元気もなく、部屋に入ると俺は真っ先にベッドに倒れこんだ
「はぁ〜やっと横になれる!」
早朝からの睡魔と疲労が極限まで来ていた
「あ〜寝たい…今すぐ寝たい…でもそれはあかんやろなぁ…」
佳奈もそれなりに期待してるはずなので恥をかかす訳にはいかない
ある程度は頑張ってから寝なければ
ただ京都の時と同じく挿入は禁止
それに対する不満はないし、体力消耗が抑えられるので助かるぐらい
午前5時から動いてるのだ
既に頭はボーッとして興奮とは無縁の状態だった