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出会い系な日々

第8章 デカイ女 秋菜・馬鹿



秋菜は俺の最寄駅から僅か二駅先に住んでいる

この誘いは秋菜を追いつめて無意味なやり取りを終わらせるのが第一の目的だ

もしも手間も金もかからない家まで来るなら会ってもいいだろう

でも知らない人の家にいきなり来るなんてまず考えられない

そうタカをくくっていたら秋菜は即答した

「いいよー何時?」

えっ、いいの???

なんちゅう警戒心のない女なんだ

いや、ありえない

怯まず話しを続けよう

「明日お昼の1時に○○駅。冗談やろ?来る気ないならマジで今のうち言うて!」

「いくよ!わかったー」

どういう展開なんだこれ

初めて会話が成立した気がする

てかマジで来るとなるとそれはそれで困る

こんな噛み合わない女といて楽しい訳がない

もちろん顔も知らないし化け物だったらどうしよう

でもそれが刺激だったりもする

中身の分からない箱を開ける様なドキドキ感

必要なのは成り行き任せで突き進む勇気だ

ただ秋菜の場合は約束しておいてすっぽかす可能性が大いにある

「それでもええわ…」

もうこれ以上は考えるのはやめて、ゆる〜い感じで明日に備えることにした




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