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俺が、嬉しさのあまり小躍りしたが、次のアウロラの言葉を聞いて固まった。
「いえ、人間としてではなく、異世界で天使として生まれていただきたいのです」
「はぁ？」
ちょ、ちょっと待て、すでに俺の脳内キャパオバーなんだか・・・
アウロラは、そんな困惑してる咲夜を気にしずに話しを進める。
「それでですね〜咲夜さんが、これから行く・・・」
「ちょ、待てって」
「世界の名は、グランファールと言って人間は、もちろん多種多様な生物が、住んでます」
「おい、人の話し聞け！」
咲夜は、何度呼び掛けても話しをやめないアウロラにため息を吐いて、話しを止めるのをあきらめた。
「天使は、クリトフィア大陸の上空のメルディアに住んでいます。それと、記憶の方ですけど、転生するとき少し弄らせて頂きますね。あと、生まれた時に、自分の事は分かるようにしときますね。あ〜、分かるようにとは、どんな風に生きていくとか、生きるための知識や能力についてということです」
「いや、分かんねぇ。アウロラ人の話し聞けって」
「え、分かんない？話ししっかり聞いてましたか？咲夜さん」
「聞いてねぇのあんただから・・・」
「まあ、何とかなるでしょ。じゃあ、転生させます」
アウロラが、手の指をパッチンと弾くと、俺の足元に光輝く円陣ができた。
「ちょっと、待てよ。俺は、まだ何も分かってねぇし、さっき記憶弄るって言ったよな。あれは、どういう意味だ」
「では、よい人生を」

アウロラがそう言うと、陣に穴が開き、俺はそれに落ちた。
「あっ、しまった。」
と落ちてゆく俺に、微かに聞こえた彼女の最後の声が、俺はとても気になった。