愛は要らないから…
第8章 堕落
それでも数ヵ月すると
求めずとも精神は安定して
休みの日すら行かなくなって、ただ会うことも無くなった
そして、ある平日の夜
晩ごはんも食べてお風呂も済ませて
部屋で一人
ベッドに寄り掛かりながら漫画を読んでいた
それの内容は
ホラーサスペンスやミステリー類いのもので
少し怖いと思いつつ誰がどうして犯行に及んだのか、犯人は誰なのか
ワクワクしながら読んでいた
そんなとき
バン!と勢いよく部屋の扉が開く音がした
「っ…」
びくつきながらも、やばいと思う前に
つい、反射神経でそこに目をやった