愛は要らないから…
第8章 堕落
だめっ…
いや、行為自体はもうあれだけど
実家はやばい!
昔にしたときだって
声我慢するのどれだけ苦しかったか…
「ん…っ、大和やめよ?」
「俺からするときはだめなの…?」
っ!
今日初めて大和の顔が見えたと思えば
今にも泣きそうなほど悲しげな顔を俺向けてた
ずっと同じ家で、部屋で生きてきて
家族の中で一番大和と仲良かったはずなのに
初めて見る顔……
そんな表情に
あんなこと言った罪悪感が押し寄せてくる
大和も
いつかの俺みたいに苦しくて、心が痛いの?
「ん……はぁ…」
そう思ったら癒してあげたくて、慰めてあげたくて
気付けば、たまらず自分から顔を近づけて舌を絡めた
それなのに
いつの間にか大和の舌の動きに翻弄されて頭がぼーっとしてくる
これじゃいつも通り
俺がされるがままのエッチになっちゃう