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愛は要らないから…

第9章 恋愛感情



「当たり前だろ?
そうでもしないと食べてくれないだろうなーって思って言っただけ」


うーわ…しまった
もう、俺が一番恥ずかしいわ……

荒井はニヒヒと笑って
自分もちゃんとご飯を口に運んだ


予想通り

間接キスだー!みたいな?的な?
また教室中はキャーだの、なんだの騒いだ


よく荒井は気付かず、堂々といれるな…


「ねえ、秋くん」

「ん?」

「明日、秋くんがお弁当持ってきて。
餌付けのお礼頂戴!」

「おまっ…」


本当の狙いはまさかこれとかじゃないだろうな?

まあ確かにお礼…しなくちゃとは思うけど…


「お菓子じゃダメ?」

「やだ。明日も一緒にご飯食べたいからやだ。」


荒井は少し拗ねてるみたいに
うつむいてる

……こっちが本当の理由か


「何が好き?」

「……?」

「お弁当のおかず」

「!!持ってきてくれるんだ!さっすが秋くん!

ありがとう」


荒井は俺の手を両手で握ると
ぶんぶん振って、この上無い満面の笑みで笑っていた


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