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愛は要らないから…

第10章 嫉妬



「それよりお前、そろそろ離れろよ」

「あ、あはは、ごめんごめん
昨日やっぱり心配でさ、一目見たらつい…」



やっと俺から離れて

正直笑いながら謝ることに誠意は感じられないけど
そのあとの表情と言葉は本気で思ってるように感じた

本当に荒井は憎めない…



「大丈夫。本当に大したことなかったから。
ありがとう、荒井」


俺は安心させるように荒井が頷くまで
笑った

なにかあとで
おごってあげよう。

きっと一晩中心配させてしまったに違いない…



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